2008年度 第37代理事長  野中 浩

 
    明確な目的を持とう
1972年「明るい豊かな社会の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任を自覚し自己を修練し、市民社会の一員として、市民の共感を求め、社会開発計画による日常活動を展開し、自由を基盤とした民主的集団能力の開発をおし進め竜ヶ崎市を中心とする近隣地域社会の発展と、更に国際的な青年会議所の組織を通じて、世界の平和と繁栄に寄与できることを確信し、ここに竜ヶ崎青年会議所の創立を宣言する。」の設立宣言文の元、竜ヶ崎青年会議所は設立されました。36年の年月を経て、「JCしかなかった時代」から、様々な分野で多くのNPO(非営利活動団体)をはじめとする市民組織が存在し、まちづくりをする団体はJCだけではなくなった「JCもある時代」となりました。私たち青年会議所も大きく変わりゆく社会情勢の中で、その存在意義を問われています。そういう時代のなかで「JCだからこそ出来る事」が今求められています。無理に背伸びすることなく、私たちは原点の想いは忘れることなく、今何をなすべきか、自分たちで判断し、行動していかねばなりません。
私たちがJC運動を行なっていくにあたって、常に忘れてはならないものは「目的」です。例会や委員会活動、そして対外活動など全ての事業において明確な目的が見えないままの活動は何の意味も持ちません。特に継続的な事業においては、事業を行なうことが目的になってしまいがちです。本来の目的は何なのか常に考え、「明るい豊かな社会の実現」に向かって、若者としての英知と勇気と情熱を持って、地に足をつけた活動をしていきましょう。
 
 
    まちづくり 
21世紀を迎えた今、日本は大きな時代の転換期を迎えて、年々深刻となる少子並びに高齢問題、少年犯罪、教育、環境、国際問題、地域格差などの様々な課題を抱えており、未だに将来に向けての方向性は明確ではありません。
身近な問題として地方に住む私たちにとって地域格差の問題は、国への依存度の高い中央集権型から自治体の経営能力を問われる地方分権の時代への変化の潮流を感じざるを得ません。自治体が選択する政策の妥当性や有効性によって地域社会の将来が決まりますし、ひいては地域住民の生活も大きく変わります。こうした時代に対応する地方自治を実現していくには、自分のまちの事は自分たちで決定し、その責任も自分たちで負うということが必要ではないでしょうか。私たちが理想とするまちづくりとは、自分たちのまちは、自分達自身で創るのだという社会変革運動の起こせる「ひとづくり」そして「仲間づくり」にあると考えます。私たちJCが単体でまちを変えていくことは困難ではありますが、私たちは、様々な事業通して、数多くの地域の人たちと出会い、共に語らい、多くを学びあう機会を得ることが出来ます。そういった経験を生かし、他団体との連携を取りつつ、活力に満ちた活動を行なって行く事で、まちを動かす大きな風を起こせると信じています。
愛する「竜ヶ崎」を魅力ある、活力溢れる「まち」にする為に、私たちは地域のリーダーとして積極的に行動できる人間力を身につけなければなりません。更には、青年経済人としてJCの持つ異業種集団のネットワークを大いに活用し、ビジネス研修などの機会を作り、メンバーの会社が共に切磋琢磨しながら伸びていくことで地域経済に貢献していきましょう。「竜ヶ崎JCのメンバーの企業はみんな素晴らしいな」と言われるよう、共に進化する組織をつくっていきましょう。
 
 
    未来を担う子供たち
近年、教育改革が叫ばれ、教育基本法が改正されました。この改正によって家庭教育のあり方についてもこと細かく法規制がされることとなりました。何かが違うと考えるのは私だけでしょうか。そこまで掘り下げて言わなければわかってもらえない親たちが増えたのでしょうか。子どもたちは、親を選んで生まれてくることはできません。ましてや生まれ来る子どもたちは、自分の親以外に手本とするものはないのです。教育は学校に任せておけばいいなんて言葉を聞くことがあります。しかし一日の大半は家族と共に過ごします。つまり子どもたちにとって親や兄弟を含めた家族が自分の先生なのです。家族と共に過ごす時間が子どもの価値観を養っていくのです。昨今子どもたちの道徳心や公共心の低下が憂慮されていますが、その背景には家庭でしつけが出来なくなっている事実、又我が子の教育に対して関心度の薄い家庭が増加している事実があるのです。子どもたちをしっかりと育てていくためには、学校と地域社会と家庭という三者の連携を密にする必要があります。ところが、現実には「地域社会との連携」や「家庭教育の重要性」についての認識がなく、子どもの教育は学校に丸投げになっています。
私たちも数多くの青少年育成事業を行なっております。そして、私たちメンバーの多くが家庭を持ち、未来を担う子供の将来を考えております。私たちは、教育における家庭や地域社会の現場に入り、果たすべき役割を全うしていきます。多くの地域の子どもたちが集まれば事業が成功だとは考えておりません。今年度、親そして地域を巻き込み、学校と連携し、未来を担う子供たちにとって何が必要なのか、子どもたちの未来像を頭に描き活動していきます。
 
 
    出会い
JCには、多くの出会いの場が用意されています。時にはその出会いが私たちの人生を変えるきっかけになることでしょう。人との出会い、事業との出会い、地域との出会い、仕事、新たな価値観など、その全てが刺激的で、印象的でそして自らを大きく成長させてくれる学びの原点なのです。竜ヶ崎⇒茨城⇒関東地区⇒日本⇒世界、自分の意思で新しい可能性を見つけることが出来るのがJCです。
私は、出向することにより自分自身を育てて頂いたと思っています。「ところ変われば品変わる」様々な出会いが教えてくれるもの、それはとてつもなく大きい。一歩踏み出してみませんか。まずは一人ひとりが自らの意思で積極的に参加していきましょう。どんなに素晴らしい事業でも参加しなければ何も得ることが出来ません。勇気を出して踏み出した一歩が感動を得、人生のチャンスを自らつかむことになるのです。そして、壁にぶち当たったらいつでも仲間を信じて竜ヶ崎に戻ってきてください。一人で悩みを抱え込まなくてもいいから。
 
 
    会員拡大
自分の会社に置き換えて考えてみませんか。今のままで安泰ですか。毎年同じことを、同じメンバーで、同じ取引先で続けることで成長するのでしょうか。会社は生き物です。新しい血を注ぎ込むことで活性化していくものではありませんか。JCも同じです。私たちメンバー間に会員拡大を通して、新たな風を吹き込み、又更なるステップに向かって進んでいくことが組織の向上に繋がることはもちろんのこと、新たな出会いの創出へやがて花開かせると考えます。
誘う側の私たちが青年会議所の良さを理解し、本気で「お前が必要だ」と言えなくては人の心は動きません。まずはみんなで青年会議所の良さを語ってください。「会員拡大は担当委員会の役目」といった考え方は捨てて、メンバー一人ひとりが真剣にこの問題を考え、LOM全体で取り組んでいくスタイルを確立しなければなりません。入会していただいたみんなから「青年会議所に誘ってくれてありがとう」といってもらえるよう竜ヶ崎を担う人材育成を行なってまいります。
 
 
 
    公益法人
公益法人制度の改革により青年会議所を含む公益法人が「公益性」を有するものと「一般」との二つに分類されることとなりました。竜ヶ崎青年会議所自体に「真の公益性」が問われることとなりました。しかし何も臆することはありません。この制度改革をチャンスととらえ、まずはLOM内の事業の分類(公益、共益、私益など)、それに伴う見直し、各所で行なわれる勉強会への参加を通して、LOM内の意識統一をはかり、共に「社会的価値の高い事業の企画、運営」に努めてまいりましょう。そして、本来の公益法人としての責任を全うしていきましょう。
 
 
    終わりに
失敗を恐れず向かっていこう。ある先輩に次の言葉を戴きました。「神様は、超えられない壁は決して与えない。君にとって超えられる壁だからこそ与えられた壁なんだ。その壁を越えるための努力を惜しまず向かっていけば必ず超えられる。神様から壁を戴けた選ばれた人間なんだ。」
一度しかない人生です。向かい来る壁を避けることなくこの壁を越える術を楽しみに変えて共に進んでいきましょう
 
 
基本方針
  1 地域に求められるJCづくり
  2 親、学校、地域と共に行なう青少年の育成
  3 高い志を持った 真の社会起業家を目指そう
  4 自信を持って 自分の言葉で伝えようJCの魅力
  5 JAYCEEとしての人間力の向上
  6 会員間の交流と出向の支援
  7 対外広報の充実
  8 公益法人制度改革を踏まえた実践型組織への移行

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